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2019年6月 1日 (土)

斎藤幸吉氏の愛犬

斎藤先生の評価も高かった甲斐犬

斎藤幸吉(私の飼った犬より)
この犬は谷川を渡るときなどは、激流のしぶきに体をぬらしながら、流れの中の岩から岩へとおどり飛んで、
野獣のような柔軟な飛躍を見せ、見ていてほれぼれする身のこなしでした。
  
また両岸数十メートルの絶壁で、岸壁間に大丸太を横に渡し、その上に中丸太三本をたてにのせて、
長い橋をかけ、下は激流が白アワをふいて流れ、目もくらむようなところでも、この黒虎毛は平気な顔をして、
軽く渡って歩くのにはこれまた驚きました。
 
私はむりに深沢さんに頼んで、この黒虎毛を譲り受け“百”と名付けました。中里介山著の「大菩薩峠」の中に出てくる
甲斐の義盗“ガンリキの百”とその風ぼうや走りっぷりがそっくりだったからです。
“百”は後に、甲府の甲斐犬保存会に種犬に懇望されて寄贈し、同地で亡くなりましたが、私が甲斐犬の審査に行った時、
一緒に御嶽昇仙峡に行き、有名なパノラマ台の大岩の上に“百”も上がって、眼下数百メートルの渓谷を平気でながめて、
その身軽さと大胆さで、同地の愛犬家たちを驚かせたこともありました。
私も“百”ほど野性味のある犬は、いままで見たことがありません。

Kai

 

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