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2018年10月 5日 (金)

和犬(柴犬)

柴犬

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 ルーツとなったその犬は、1930年、島根県の山間部に位置する二川村(現益田市美都町)で生まれました。その名は「石(いし)」。島根県西部の石見地方に住んでいた、日本古来の種である「石州犬」です。地元の猟師に猟犬として飼われていました。

 そんな中、「石」が柴犬のルーツとなる出会いを果たします。それは、島根県出身で東京で歯科医院を営んでいた中村鶴吉氏。犬好きだった鶴吉氏は東京で犬を飼い、日本犬保存会の展覧会にも犬を出陳していました。

 そんな鶴吉氏は、優秀な日本犬である石州犬を求めて、たびたび島根県を訪れていました。そこで出会ったのが、山奥で猟師に飼われていた「石」。鶴吉氏が「石」を評した資料は見つかっていませんが、

老齢の「石」について

「小さな厚い前傾度ある耳広い額よく張ったほほよく締まった太みある口吻、色素よき目、イガ栗のトゲを思わす角度あるよき被毛(中略)

なんとも云えぬ渋さと風格を持って居ました」(日本犬保存会創立五十周年史)とあります。

 ここで改めて柴犬の説明をします。柴犬とは、国の天然記念物に指定されている小型の日本犬のこと。秋田犬や紀州犬も同じく国の天然記念物に指定されていますが、柴犬にはそのような地域性のしばりがありません。日本古来の種で、サイズが小型な犬のことを指します。

 明治以降、日本に持ち込まれた西洋犬との交雑が進み、日本犬の頭数は急激に減りました。このため、各地で日本犬の保存の動きが起こり、1928年に日本犬保存会が設立、1936年に柴犬が国の天然記念物に指定されました。

 鶴吉さんに見いだされ、島根の山奥から東京へと移った「石」は、1936年の日本犬保存会第5回展覧会で入賞を果たします。別の飼育者の元へと譲り受けられ種犬となり、1939年には四国犬のメス「コロ」との間にオスの「アカ」をもうけます。

 「アカ」は「不滅の種雄」とも評され、生まれた年の展覧会では若干10カ月で入賞。審査員には「両親の長所と短所とを巧みに補償し合った近来のヒットである。毛質体型は父に似、父のやや目の大きいところや老犬のせいか後肢のひどい逆飛節は母犬によって立派に補償されていた」と評されています。

 「アカ」の子ども同士を親として、オスの「中」(=「アカ」の孫)が1948年に誕生。この「中」は、様々な展覧会で最優秀賞を獲得し、「戦後柴犬中興の祖」と呼ばれます。評価の高かった「アカ」「中」の一族は次々と子孫を繁栄させ、戦後に流行した感染症にも負けず生き残った結果、現在の柴犬の全ては「アカ」「中」の先祖である「石」の血統を受け継ぐことになったのです。

 もちろん「石」にもその祖先はいます。日本犬保存会に残る血統書には、「石」の両親はともに島根出身の父「久原」、母の「コチ」との記載があります。しかし、それ以上、両親やその先祖に関する詳しい情報は残っていません。詳しい情報が残っている柴犬の最古の祖が「石」というわけです。

以前も書いたが

他の日本犬は、わかりやすい系統歴史がそこに書かれている。

※広く平らな額、前傾度を持って立つ耳

和犬の共通点

日本犬の共通の見方がある。

自然美、野生美、素朴美、機能美

愛玩犬として作られた犬では無い和犬種ならではのものがある。

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